【Uno Antiques の修復】

Uno Antiques ではデザインや材質にこだわり、イギリス本土から厳選して買付けた英国アン ティーク家具に対し、専任の家具修復士が自社工房にて修復を施しています。

~修復テーマは、『美しさ』×Craftsmanship~

修復テーマは
『美しさ』×Craftsmanship

修復完了品としてご案内している商品には、塗装をはじめ、構造躯体(緩み部分の組み直しやガタツキ補正)や欠損パーツ作成に至るまで、Craftsmanship の下、その商品の『魅力』が最も生かされる修復方法は何かを考え、アンティークならではの『美しさ』を引き出すことに努めて修復を施しました。
修復前商品には、「商品/修復仕様」についてお客様とご相談させていただいた後、修復を施してまいります。
こだわりのアンティーク家具は、無二の存在感とその美しさで日々の生活に彩を添えてくれるはずです。

『美しさ』×Craftsmanship を是非お楽しみください。

【Chair の修復について】

Uno Antiques のチェアは、気持ちよくお使いいただけるように座面内部のクッション材やウィービングテープを全て入替、裏生地(カラー:Black)も新たに張替えます。
※チェスターフィールドソファ等の生地部分自体を張替えない一部商品は除く。
尚、修復前商品のチェアに修復を施す際には、塗装等の木部フレーム仕様ご決定後、使用する椅子生地等の椅子張り仕様についてご相談をさせていただきます。
椅子生地は、下記デジタルカタログ(SINCOL/SANGETSU 下記 URL 参照)等からお選びいただけます。

SINCOL デジタルカタログ(椅子張り生地)

SINCOL デジタルカタログ(ファニシングレザー)

SANGETSU デジタルカタログ(椅子張総合見本)

◎1 人掛けチェア 1 脚あたり、要尺 1m としてお考えください。

また、生地のイメージ(柄や質感、色味等)をお聞かせいただければ、デジタルカタログ掲載の品に限らず、Vintage 生地等 (William Morris に代表される Sanderson 社や Tassinari &Chatel のファブリック等)の中からもセレクトし、ご提案させていただくことが可能です。
生地ご決定後、サロンチェアやソファなどの生地縁に装飾縁(ブレードや鋲)が必要となるスタイルの場合には、そのご相談をさせていただきます。

木部の塗装仕様だけでなく
椅子生地やキャビネット背板/棚板壁紙等をお選びいただくことが可能です

【Cabinet の修復について】

【Cabinet の修復について】修復前商品のキャビネットに修復を施す際には、塗装等の木部フレーム仕様ご決定後、背板や棚板に使用する壁紙(クロス)等の仕様についてご相談をさせていただきます。
壁紙(クロス)は、デジタルカタログ(SINCOL/SANGETSU 下記 URL 参照)等からお選びいただけます。
SANGETSU デジタルカタログ(エクセレント・壁紙)

◎キャビネット壁紙(クロス)は、そのキャビネット形状や壁紙(クロス)の巾、柄リピートなどによって要尺が大きく異なりますのでお気軽にお問合せください。

  壁紙についてもイメージやご要望をお聞かせいただければ、デジタルカタログ掲載の品に限らず、Sanderson 社や Osborne & Little 社等の輸入壁紙、Vintage 壁紙の中からもセレクトし、ご提案させていただくことが可能です。

【塗装へのこだわり】

Uno Antiques では塗装へのこだわりを強く持っております。
それは修復テーマにも通ずるものですが、「アンティーク家具の美しさと魅力を引き出し、且つお客様のライフスタイルに寄り添うものであること」です。
修復完了品においてはこのこだわりの下、そのアンティーク家具の性質に合わせて、美しさと実用性を兼ね備えた塗装方法をセレクトし、仕上げております。
また、修復前商品においては各種塗装方法の特性をご説明した上で、どの塗装方法にするかをお客様にお選びいただきます。
その塗装方法とは塗装技法と塗料の組み合わせです。
以下では、塗装方法をお決めいただくまでの流れをご説明いたします。

Uno Antiques では、塗装技法を選定するにあたり、お客様に【ご希望の木部仕上がり(色味)×塗装】を下記 3 種類からお選びいただきます。

1.「現状の経年変化(色味の明暗/濃淡)を復元する塗装」
⇒塗装の劣化部分やキズなどを出来る限り自然に補修した上で最小限の既存塗膜を剥離し、全塗装、現状の経年変化(色味の明暗/濃淡)をなるべく復元するように努めて仕上げま す。
※但し、2.に比べると塗膜形成による艶感が出ます。

2. 「現状の塗膜を生かし既存の経年変化や風合いを生かす部分塗装」
⇒現状(修復前)の色味や風合いをなるべく生かす為、施術部位を最小限に限定し、その他の部位の風合いや質感になじむよう仕上げます。部分塗装、ワックス仕上げがメインの施術で す。
※必要と考えられる割れ欠け部分の補修などはおこないますが、現状(修復前)印象を変えないように塗膜の劣化部分やキズ等は基本的にそのまま残します。

3. 「杢目を生かせる範中での暗いトーン(色味)塗装」
⇒暗い色味(トーン)で仕上げるために過剰な着色をすると、着色された感(ハケ跡等)が生じ、杢目の美しさが損なわれることがございます。そこで、杢目を生かせる範中での暗い色味を 塗装可能な最も暗いトーンとしております。
※1.と同じく、2.に比べると塗膜形成による艶感が出ます。
次に塗料(塗膜種類)を下記 3 種類よりお選びいただきます。
◎【ご希望の木部仕上がり(色味)×塗装】にて 2.「現状の塗膜を生かし既存の経年変化や風合いを生かす部分塗装」を選ばれる場合には、部分塗装が可能な c.「オリジナル塗膜をベー スに重塗(シェラックニス×ウレタン樹脂)」のみ適応となります。

a.「シェラックニス」

⇒イギリスの老舗塗料メーカー『マイランズ社』製シェラックニスを用います。古くからアンティーク家具に限らず、バイオリンやギター木部にも使用されている塗料です。
少し飴色がかった色味を持ち、艶やかな質感と透明感のある美しい仕上がりが魅力です。
また、長期とはなるものの経年変化により艶が収まり、古艶へと変化していく様もお楽しみいただけます。
しかしながら、水分や熱によって影響を受けやすく、塗膜の強度としてはあまり強くありません。夏場の高温多湿な環境にも影響を受けることがあります。

b.「ウレタン樹脂塗料」

⇒現代家具に多く用いられている塗料です。シェラックニス仕上げに比べ、水分や熱に対する耐性が高いといえます。
また、仕上がりの艶感を一定程度コントロールできるため、艶を控えめに仕上げたい時にも使用します。
但し、熱耐性等がシェラックニスより優れているとはいえ、高い室温に耐えうる程度の耐性です。また、経年変化がシェラックニスに比べ少ないのも特徴です。

c.「オリジナル塗膜をベースに重塗(シェラックニス×ウレタン樹脂)」

⇒Uno Antiques で多く用いている塗装仕様です。
研磨などの様々な修復を施した際にも修復完了時点からアンティーク感を再現した仕上がり、実用的な塗膜強度を目指し、シェラックニスと親和性の高いウレタン樹脂塗料を探してこの重塗塗装に至りました。
艶感をコントロールしつつ、少し飴色がかった特有の透明感を両立しました。但し、「ウレタン樹脂塗料」「シェラックニス」のみの仕様に比べると塗膜強度や透明感は、それぞれ若干下がります。

但し、熱耐性等がシェラックニスより優れているとはいえ、高い室温に耐えうる程度の耐性です。
また、経年変化がシェラックニスに比べ少ないのも特徴です。

c.「オリジナル塗膜をベースに重塗(シェラックニス×ウレタン樹脂)」

⇒Uno Antiques で多く用いている塗装仕様です。研磨などの様々な修復を施した際にも修復完了時点からアンティーク感を再現した仕上がり、実用的な塗膜強度を目指し、シェラックニスと親和性の高いウレタン樹脂塗料を探してこの重塗塗装に至りました。艶感をコントロールしつつ、少し飴色がかった特有の透明感を両立しました。
但し、「ウレタン樹脂塗料」「シェラックニス」のみの仕様に比べると塗膜強度や透明感は、それぞれ若干下がります。

以上から組み合わせをお選びいただくことで、塗装方法がご決定となります。
アンティーク家具を永くご愛用いただく為にも、ご自身のライフスタイルや用途に合わせて仕上げる特別な塗装をお試しください。

修復に使用しているアイテムのご紹介

【塗料のご紹介】

Uno Antiques で用いている塗料の内、「ウレタン樹脂塗料」のご紹介はその特殊性から控えさせていただきますが、「シェラックニス」は広く知られている伝統的なニスを使用しております のでご紹介いたします。

マイランズ社製 シェラックニス

1884 年創業の老舗塗料メーカー『マイランズ社』製シェラックニス。 数多くの英国家具メーカー、アンティークディーラーから多くの支持を集め、BAFRA(英国アンティーク家具修復協会)からも、アンティーク家具修復には最適として推奨されている商品です。
「厳選した材料を職人の情熱と技術力で最高品質の塗料をつくる」という創業当時から変わらぬ理念の下、非常に高い品質を誇るマイランズ社の家具塗料やワックスは、英国王室からも認められ、1985 年には英国王室御用達として伝統と歴史あるウィンザー城や博物館でもメンテナンス/アフターケアに使用されています。
最近では映画「ハリーポッター」の美術装飾でも使われるなど、その品質は各分野からも高い評価を受けています。

【家具用ワックスのご紹介】

マイランズ社製 家具用ワックス

ご自宅での家具メンテナンスには、『マイランズ社』製ワックスをお薦めしております。
こちらもシェラックニスと同じく BAFRA(英国アンティーク修復協会)からも推奨品として指定されただけでなく、1985 年には英国王室御用達となり、伝統と歴史あるウィンザー城や博物館でもメンテナンス/アフターケアに使用されている商品です。
原料は最も純度が高く硬度のある天然のワックス(蜜蝋、カルナバ蝋、シェラックワックス)。
中でもカルナバ蝋を多く含んでいるため、抜群の仕上がりを実現することができます。
塗布後には、しっとりとした落ち着いた艶・防汚・一定の撥水効果を発揮します。
Uno Antiques でも取り扱っておりますのでご要望の際には仰ってください。