修復事例④:杢目を活かせる範中での暗色塗装+シェラックニス

修復事例

Before

After

《修復仕様》

~塗装方法~

【塗装技法】杢目を活かせる範中での暗色塗装

⇒暗い色味(トーン)で仕上げるために過剰な着色をすると、着色された感(ハケ跡等)が生じ、杢目の美しさが損なわれることがございます。そこで、杢目を活かせる範中での暗い色味を塗装可能な最も暗いトーンとし、暗色での全塗装を施します。 

 【塗料(塗膜種類)】 シェラックニス

⇒イギリスの老舗塗料メーカー『マイランズ社』製シェラックニスを用います。古くからアンティーク家具に限らず、バイオリンやギター木部にも使用されている塗料です。

 少し飴色がかった色味を持ち、艶やかな質感と透明感のある美しい仕上がりが魅力です。また、長期とはなるものの経年変化により艶が収まり、古艶へと変化していく様もお楽しみいただけます。

 しかしながら、水分や熱によって影響を受けやすく、塗膜の強度としてはあまり強くありません。夏場の高温多湿な環境にも影響を受けることがあります。

~構造/躯体作業~

・緩みの見受けられる接合部分の締め直し

・可動部分 (抽斗、鍵など)の調整

・欠損部分があればそのパーツ作成 

・必要に応じたサンディング(研磨)

・ガタツキ調整(不陸調整) 

・清掃/消毒/出荷時ワックス仕上げ

上記内容をはじめ、気持ちよくお使いいただけるよう修復しております。

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