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はじめに:アンティーク家具とは?
アンティーク家具とは、一般的に「製造から100年以上が経過した家具」を指します。
ただ古いだけではなく、時代背景や文化、職人技術を感じられる価値が宿っているのが特徴です。
近年、アンティーク家具はインテリアとしての人気が高く、リビングやダイニング、書斎などに取り入れる方も増えています。
しかし、これからアンティーク家具をはじめて購入される方にとっては「どれを選べばいいのか」「偽物を買ってしまわないか」など、不安もつきもの。
ここでは、アンティーク家具を選ぶ際の大切なポイントをまとめてみました。
アンティーク家具の魅力とは?
1. 時代を超えたデザイン
アンティーク家具は、流行に左右されない美しさを持っています。
現在に至るまで愛され続けるそのデザイン性は不変の魅力と言えるでしょう。
ヴィクトリアン様式、ジャコビアン様式、アール・デコ、ミッドセンチュリーなど、各時代ならではの特徴あるデザインも魅力です。
2. 職人技術の高さ
アンティーク家具は、家具職人の手作業による精巧な作りが特徴です。
現代の大量生産品にはない、細部までこだわった仕上がりに心を奪われるでしょう。
3. 資産価値
本物のアンティーク家具は、時間とともに資産価値が上がる可能性もあります。
趣味と実益を兼ねて楽しめるのも、アンティークならではです。
アンティーク家具の選び方ポイント
1. 目的と設置場所を明確にする
まず、どこに置くか、何に使うかをはっきりさせましょう。
リビングにソファ?ダイニングにテーブル?それともベッドルームのチェスト?
サイズ、使い方、動線を考えた上で選ぶことは大切なポイントです。
参考例:
- ダイニングテーブルを選ぶ場合、椅子座面高も確認する
- ベッドルームに置くチェストを選ぶ場合には収納する衣類を想定し、サイズを検討する
2. 本物かどうかを見極める
簡単な真贋チェック方法をいくつかご紹介します。
- 素材を見る:集成材(積層材)ではなく、オーク、マホガニー、ウォールナットなどの無垢材が使われているか?
- 作りを見る:引き出しの接合部が「鳩目継ぎ(ダブテイルジョイント)」になっているか?
- 使用感を見る:不自然な新品感がないか?
上記はあくまで一般的なチェック項目です。中には特殊な仕様のアンティーク家具もありますので、ご不安な場合には信頼できるショップで購入されることをお薦めします。
3. コンディションをチェックする
アンティーク家具は古いものですので、多少の傷や汚れは必ずあります。
しかしながら、以下のポイントは注意してご確認ください。
- 脚や接合部にグラつきがないか
- カビや虫食いの跡がないか
- その他、破損/欠損部位はないか
オリジナルの状態で実用家具としてのクォリティを保持していることはまずありませんので、レストア(修復)を行っているショップでご購入される、または購入後に家具修理業者にレストア/リペア依頼をされることをお薦めします。
4. スタイルと時代を知る
アンティーク家具にはさまざまなスタイルがあります。
少し知るだけでも選ぶ楽しみがぐっと広がります。
主なスタイル例:
- ヴィクトリアン様式(19世紀イギリス):華やかで重厚な装飾
- アール・ヌーヴォー(19世紀末〜20世紀初頭):曲線的で自然モチーフのデザイン
- アール・デコ(1920年代〜1930年代):直線的で幾何学模様が特徴
ミッドセンチュリー(1940〜1960年代):シンプルで機能的
5. 予算を設定する
アンティーク家具の価格は 数万円〜数百万円と非常に幅が広いのが特徴です。
そのため、あらかじめ予算を決めておくと迷いません。
注意点:
- 安すぎるものにはご注意ください(リプロダクション=復刻品の可能性)
- 高額でも修復内容や修復歴などの確認は重要です
アンティーク家具を長く楽しむために
1. 正しいメンテナンス
アンティーク家具は定期的なメンテナンスが必要です。
メンテナンス例:
- 家具用オイルなどを含ませた柔らかい布で乾拭き
- ワックスで保湿(年に2〜3回)
2. 修復/修理について
多少のダメージは修復/修理可能です。
重ねて手をかけながら使うことで「自分だけの家具」として愛着が湧くのも魅力です。
アンティーク家具を購入するおすすめ方法
1. 実店舗で直接見る
現物を見て触れるのが一番安心です。
また、専門スタッフに質問もできるので、非常におすすめです。
チェックポイント:
- 説明に具体性があるか
- 修復内容の確認
2. オンラインショップで探す
最近は、信頼できるアンティーク家具専門のオンラインショップも増えています。
ただし、写真だけでは分からない部分もあるため、商品説明を読んだり、詳細について問い合わせるなどしてみてください。
3. オークション・蚤の市
掘り出し物を探して、オークションや蚤の市(フリーマーケット)で購入されるのも一つの方法です。
ただし、商品情報が少ない状況での見極めも難しく、自己責任になるので、ある程度の知識と覚悟が必要です。
家具購入時の気をつけたい「よくある失敗」
- サイズを測らずに買って、家に入らなかった
- インテリア全体とミスマッチだった
- 安さにつられてリプロダクションを買ってしまった
- 置き場所の湿度管理を怠り、ダメージが進行した
→ 必ず事前準備と確認を忘れずに!
まとめ:アンティーク家具は「出会い」を楽しもう!
アンティーク家具は、世界に一つだけの出会いを楽しめるアイテムです。
気をつけるポイントさえ押さえれば、素敵な家具と巡り合えます。
- 目的と設置場所を明確にする
- 本物を見極める
- コンディションをチェックする
この3つを意識すれば、あなたの生活空間にぴったりのアンティーク家具がきっと見つかるはずです。
ぜひ、自分だけの特別な一品を探す旅に出かけてみてください!